パンタカバーの加工

カツミのE3系をE926形にするプロジェクトの最大の懸案事項,パンタカバーの加工です。E3系は同じ0番台でも幾つかのバリエーションがあります。R1編成,R2~R16,R17、R18以降の違い位は工場長も知っていましたが,ケーブルヘッドやパンタカバーの形状など屋上の違いはあまりよく知りませんでした。カツミのE3系はR18編成以降の車輛を模型化しているらしいのですが,R18編成以降のパンタカバーは他よりも少し短い形状をしているのです。そもそもイーストアイは山形新幹線で使用されていたL51編成あたりをベースにしているらしい?という話もあります。

前置きが長くなりましたが,要はキットに入っているパンタカバーはイーストアイに付いている物に比べて短いので,少し延長する必要があるのです。で,どうやって延長するかですが,色々と考えた末,既存のパンタカバーをカットして伸ばし,開いた部分はレジンキャストした部品で埋める、と言う方法を採ってみることにしました。

この方法の要点は水平・垂直をとった上で出来るだけ切りしろを少なく切る,と言う事です。糸鋸では不安があります。通常のフライスでは切りしろが大きくなってしまいます。何れ一発勝負なので確実な方法でカットする必要があり,ご近所の病院を頼ることにしました。

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こちらが問題のパンタカバーです。

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切る際にバイスで咥えるので下に真鍮ブロックを半田付けしました。

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これを昨晩近所の某病院に持ち込んで,ある方法でスパッとやってもらいました。これがカットした状態です。バッチリです。想像以上に簡単に切れました。中央は4号車用のパンタカバーなので切込みが2箇所入っています。色々と忙しい中対応していただいた病院の先生に感謝です。後は炙って台から外し,延長部分を噛ませればパンタカバー延長完了です。レジンキャストと真鍮のハイブリット構造がどうなるか?という不安はまだありますが,最大の懸案事項が解決しそうです。