小坂町アカシア祭③

週末に開催された秋田県小坂町のアカシア祭では,小坂鉄道レールパークの協賛イベントとして,旧小坂鉄道跡を利用してあけぼの号の特別運行が行われました。

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あけぼの号は日曜日に運行されました。旧小坂駅のホームにはあけぼの号が停車しています。DD130にはあけぼののヘッドマークが掲げられています。

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単線での折り返し運転のためプッシュプル運転となり,後ろにはDD13-556が連結され,こちらには日本海ヘッドマークが掲げられました。この機関車たちは現役時代,貨車しか牽引していないと思われ,まさか引退後に寝台特急牽引の大役を担うとは夢にも思わなかったことでしょう。

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客車は昨年の搬入時には結構ボロボロの状態でしたが,補修作業が行われてピカピカの状態でした。

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車端部のクーラーは稼働中のようで,雨樋から室外機の排水が出ていました。電源はどうなっているんでしょう?

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一応カニ24は連結されていますが,搬入時には発電機は既に動かない状態だったため,荷物室に汎用の発電機を搭載して各車に電源を供給しているそうです。因みに列車ホテルとして営業する場合は外部から電源供給するそうです。

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発車時間が近づきましたので乗車します。工場長はB個室寝台を選択しました。

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あけぼの号の個室寝台,初めて乗りましたが想像以上に狭いですね。個室入り口が秘密基地の扉のようでした。車内には列車ホテル営業に備えて,火災報知機や監視カメラなどが新たに付けられていました。

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車内には列車ホテル用のパンフが備えられていました。こういうの見ると一度泊まってみたくなります。

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列車は定刻どおり出発しました。沿線では沢山の人が列車に向かって手を振っています。

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沿線の踏切では昨日と同様警察や警備員が出て交通整理をしていました。

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列車は前日に観光トロッコが折り返した古舘駅を通過し,さらに進んでいきます。小坂鉄道はDL三重連で有名になりましたが,小坂を出発してまもなく高度を稼ぐため大きく迂回した急勾配区間に入り,乗っていても高度が少しずつ上がっていくのが分かります。外を見ると後ろのDD13が見えます。

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結構登ってきました。この曲線勾配では,確かに3重連のパワーが必要ですね。

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列車はさらに進み,折り返し地点で停車します。5分程度停車したあと,小坂に向けて戻り始めました。

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帰りはDD13が先頭になり,車内放送でも「この列車は日本海号です~」などとアナウンスしていました。往復約30分ほどの旅でした。次回はもう少し先まで運転してもらいたいと思いましたが、この先にはトンネルがあり,安全上の理由等で難しいのかもしれません。

~つづく~