車輌展示棚の耐震化工事をしています
先日の震災では，車輌展示棚に並べていた６０両近くの車輌のほとんどが落下し，中には深刻な被害を受けた車輌もあります。
もともと展示棚は耐震対策で棚自体を柱に固定し，揺れた場合車輌が内側に倒れるように少し傾けて設定していましたが，今回の揺れは想定の範囲外で，長く強い揺れでほとんどの車輌が内側に倒れる前に落下してしまったようです。
前面の扉も６０両の荷重が一気にかかったことで耐え切れずに外れた模様です。
現在も余震は継続しており，今後はＭ８．０クラスの地震が来ることも予想されているので，このままでは展示棚は使用することができません。
何か耐震対策をしなければ，と思い，いつもの模型屋さんに知恵を拝借しました。
用意したのはアルミアングルとアクリル板製のＬ型仕切りです。
棚の下部にアルミアングルを接着します。このとき，アクリル板の厚さ＋はがき１枚分程度隙間を空けるのがコツらしいです。
アルミアングルの接着剤が乾いたらＬ型仕切りの下を切り取り，平板状にしたアクリル板をはめます。
いつもの模型屋さんはアルミアングルを貼るのに両面テープを使用していましたが，わが社では接着剤を使用しました。
試しにアクリル板を強く引っ張ってみましたがびくともしません。これなら車輌が前側に傾いても落下することはなさそうです。
震災後の物不足のためか，ホームセンターにアルミアングルの在庫があまり無く，今のところ３段だけの施工ですが，施工完了箇所には早速車輌を並べました。写真ではアクリル板が反射して見にくいですが，実際はあまり気になりません。
近日中にすべての段に施工したいです。
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