カニ24に潜入しました

小坂鉄道レールパークがJR東日本から購入した4両の寝台客車の中の1両,電源車のカニ24の車内が先週の土日限定で一般公開されました。カニ24は一般人はどれだけお金を払っても普段は入ることができないので貴重な体験です。都会でこんなイベントをやったら結構行列ができるのでは?いくら小坂でも並ばないとは入れないかも?と思いつつ行ってきました。

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まあ,実際には並ぶことなく何度でも自由に出入りできたわけですが・・・では,早速内部に潜入します。

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まずは前室です。カニの「ニ」の部分ですね。この部分が無ければこの車輌はカヤになってしまいます。奥の扉の向こうが発電機室です。

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発電機室内部に入りました。とても狭いです。多くの人が押しかけたら身動き取れませんが,このときは工場長とあと1~2人しかいなかったので自由に見ることができました。

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外からは分かりませんが,壁面は配管が非常に入り組んでいます。

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エンジンの計器類です。

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車内から見た天井のラジエーターです。熱交換器の中心にファンを回すためのモーターが付いています。これが1両に4基付いているわけです。

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ラジエーターの水を循環させるポンプです。前後に1基ずつ付いていました。

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壁面上部には何箇所かに赤いラッパをつぶしたような形の物が付いています。スピーカーでしょうか?

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配管を辿ってみるとこれに繋がっていました。噂の二酸化炭素消化装置です。火災発生時にはここから二酸化炭素が送られ,ラッパ状の吹き出し口から噴射されるわけですね。

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車端部まで来ました。車掌室からの眺めです。

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壁面に付けられた圧力計はエアが残っていることを示しています。

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車掌室の壁面には通路を挟んで2基の発電機の操作盤が並んでいます。発電機はここで操作するんですね。
カニ24の車内はまさに小さな発電所でした。各地で廃止になった寝台特急カニ24は廃車せず,非常時用電源車として残しておくべきだと思いました。